朔夜のほわほわ日記☆小説ブログ

小説と日記のブログです♪声優を目指しているミュージックバンカーのルピナス生です。朔夜夕佳(さくや ゆうか)と申します。よろしくお願いします((☆´∇)从(∇`★))

ここに載せている小説は、E☆エブリスタでも掲載しています。
新作小説「木精物語」  http://estar.jp/.pc/_novel_view?w=23759531
実況動画を始めました。  https://youtu.be/s2ISKZnw9Ds
よろしくお願いします。

木精物語

第16話ⅩⅢ

お風呂はすごく大きくて、木で出来ていた。使用人さんが制服を乾かしてくれると言ってたので、お言葉に甘える事にした。 お風呂に浸かっていると、サクラが出てきた。お風呂でも、このアクセサリーは外さないようにって言われてるからそうしてるんだけど、濡…

第16話Ⅻ

「もしかして、僕の事女の人だと思ってる…?」 「えっ、違うんですか?」 私がそう言うと、使用人さんは大笑いし、東条さんは笑いすぎだと怒った。もしかして、東条さんって… 「ごめん、言っておけば良かったね。僕は男なんですよ」 あまりにも綺麗な顔をし…

第16話Ⅺ

「それじゃあ、先に入って。僕は後で入りますので」 「あの、お風呂まで申し訳ないです。私は大丈夫なので、このまま帰ります」 「それは駄目。そのまま帰って風邪を引かせちゃうかもしれないし」 「それなら、東条さんの後に入ります」 「僕は後でも大丈夫…

第16話Ⅹ

見て見ぬふりが出来なかっただけ。全然、優しくない… 「君は優しいですよ。見ず知らずの人に傘を差しだすなんて、優しくなきゃ出来ない」 「……」 何と答えたら良いか分からずにいると、使用人さんがお風呂の準備が出来たと呼びに来てくれた。 人気ブログラン…

第16話Ⅸ

私は慌てて「大丈夫」だと答えた。この家の玄関は広いから、全然窮屈じゃない。だから、なにも問題が無かった。私の慌てた様子に、東条さんはクスクスと笑い始めた。 「春菜ちゃんは可愛い人ですね。それに、優しい人だ」 「そんな事無いです」 人気ブログラ…

第16話Ⅷ

お屋敷に入ると、使用人さんだと思う女の人が現れた。私達を見て驚くと、奥に行きタオルを持ってきてくれた。東条さんがそれを受け取ると、使用人さんにお風呂の用意を頼んだ。そして、そのままタオルで私の頭を拭き始めた。 「あの、私は自分で出来ますので…

第16話Ⅶ

色々話してる間に、家に到着したようだけど…。見るからに豪邸だった。大きなお屋敷。私の家の何倍だろう? 「さぁ、入って。遠慮しなくても大丈夫ですよ」 驚きのあまり立ち尽くしていると、手を引かれた。そういえば、ここまでずっと手を繋いでたの忘れてた…

第16話Ⅵ

嬉しそうな顔をしたと思ったら、急に手を取って歩き始めてしまった。急な事で戸惑ったまま、引っ張られる形で歩いた。 「ここの近くに僕の家があるんです。そこで服を乾かしましょう」 楽しそうにそんな提案をする。私より年上っぽいのに、すごく無邪気に話…

第16話Ⅴ

彼女が落ち着くと、体を離してくれた。 「僕のせいで、ごめんね」 慌てて謝ってくれたけど、私はびしょ濡れになってしまった。まぁ、濡れただけなので、大丈夫だと言ったんだけど、納得してくれなかった。何かをずっと考えてる。 帰って服を乾かせば良いだけ…

第16話Ⅳ

ふんわりと笑った顔がすごく綺麗で、同性なのに少しドキッとした。あれっ、でも目元が赤くなってる?もしかして、泣いてたのかな? 「落ち着いたと思ったんだけど、やっぱり駄目だな…」 どうしたのかと思って聞こうとした瞬間、急に抱き付かれた。そして、ま…

第16話Ⅲ

「あの、風邪を引いちゃいますよ?」 「えっ?」 こちらを向いた彼女は、驚いた顔をしていた。そのまま、腕を上げ傘に入れた。 「どうして?」 「濡れていたので。このままだと、風邪を引いちゃいますし」 「君は優しい人ですね」 人気ブログランキング

第16話Ⅱ

6月は雨の季節。そう、梅雨。 今日も朝から雨が降っている。サクラは嬉しそうだけど、私は憂鬱。 帰り道、傘を差しながら歩いていると、雨に濡れている人に出会った。髪が長くて、背の高い綺麗な女の人。着物姿だから、何かのお稽古の帰りだろうか?上を見上…

第16話Ⅰ

――― どうして、こんな見た目で生まれてしまったんだろう…? ――― 見た目が悪い訳じゃありません… ――― むしろ、良い方だと思います… ――― なのに、何で受け入れられないんだろう…? ――― 誰か、ありのままの僕を受け入れて下さい… 人気ブログランキング

第15話ⅩⅩⅢ

「ありがとう。俺も唯の絵が好きだよ」 「なっ…!」 高岡さんの言葉に遠藤さんは顔を赤くする。気にする事無く、春菜さんは高岡さんに演奏してほしいと頼む。 そして、高岡さんが笛を吹く。とても心地よい音色で、いつの間にか目が覚めていた。 あの2人は旅…

第15話ⅩⅩⅡ

「光もここに通ってたんだ」 「うん。春菜様が、俺の笛を気に入ってくれてね」 「遠くからたまに聞こえてきて、良い音色だなって思ってたの。ちゃんと聞きたいと言ったら、お屋敷に連れてきてくれたのよ」 「まぁ、光の演奏はあの中で1番上手いもんね」 人気…

第15話ⅩⅩⅠ

遠藤さんが何故か照れくさそうに話している。春菜さんはなんだかニヤニヤしているよ うな。そんな事を思っていたら、足音が聞こえたかと思うと、男性が部屋に入ってき た。高岡さんにそっくりだけど、眼鏡を掛けてなかった。年も今の高岡さんと変わらな い感…

第15話ⅩⅩ

2人が話しているところで、遠くから音楽が聞こえてきた。笛や太鼓など楽しそうな音楽だ。 「今日は旅芸人が来ているのね」 「2、3日はいるみたいですよ」 「詳しいのね」 「途中まで一緒だったので。女の一人旅は危ないとかいきなり言われて、この村まで連れ…

第15話ⅩⅨ

「気にしないで。私が好きでやっている事だから」 「なら、外の話でもしましょうか?」 そうして、村の外の事を遠藤さんが話しだす。春菜さんは興味深く聞いていた。楽しそうに会話する姿が私と遠藤さんに似てると思う。 それにしても、遠藤さんの油彩画は見…

第15話ⅩⅧ

「これはこの山の向こうにある村の絵ですね。村と言ってもどこも似たり寄ったりですけど」 今よりも年上で大人の女性という感じの遠藤さんが水墨画を春菜さんに見せていた。 『唯さんはね、旅をしながら絵を描く絵師だったの。お世話係の人が彼女の絵をすご…

第15話ⅩⅦ

『じゃあ、教えてあげる。唯さんはブドウで光さんはボダイジュよ。ブドウの人は大らかな性格の芸術家。特に絵が得意ね。そして、ボダイジュの人は穏やかで優しい笑みを絶やさない人。でも、恋愛面では嫉妬深くなっちゃうみたい』 そうだったんだ。ブドウとボ…

第15話ⅩⅥ

『今回は光さんと唯さんに会ったのね』 私が頷くと、今日手に入れたアクセサリーを出した。高岡さんの音符のピアスと遠藤さ んの筆のヘアピンだ。 『2人の木精は知ってる?』 そういえば、何も知らなかった。2人の木精はまだ傍にいるけれど、会った事が無い…

第15話ⅩⅤ

次の日、音楽室の前を通るとピアノに合わせて歌う声が聞こえた。そっと中をのぞき込 むと、遠藤さんと高岡さんがいた。楽しそうにしている2人の邪魔をしないように声を 掛けずに立ち去った。 その日の夜。久し振りに春菜さんの夢を見た。 『久し振りね』 「…

第15話ⅩⅣ

「1人は寂しいから。私は木精達まで奪いたくない」 「如月さんは本当に優しいですね」 そう言いながら、鳳さんが抱き着いてきた。突然の事で、足を止めた。 「如月さんの様な人に出会えて良かったです」 大げさだなっと思ったけど、噛み締めるように言うそ…

第15話ⅩⅢ

遠藤さんが泣き止んでから、2人にアクセサリーを渡された。高岡さんのは音符型のピアスだった。丸い部分が翡翠になっている。遠藤さんのは筆の形をしたヘアピン。筆先の絵の具なのか、アメジストの宝石だった。2つとも、宝石だけ残して青い石に吸い込まれる…

第15話Ⅻ

「俺も、そう思うよ。唯が悲しかったら、俺も悲しいんだ。それに、また唯の歌が聞きたい。今度は俺が守るから。ねぇ、歌ってよ」 「歌っていいんだ…」 そう言った遠藤さんは泣き出してしまった。高岡さんに縋ってなく彼女を、彼は穏やかな顔で見ていた。 人…

第15話Ⅺ

「1人じゃ、つらくなるだけだよ。耐えられなくなるよ。誰かが一緒にいるから、つらい事だって頑張れるんじゃないかな?相手の為を思うなら、ちゃんと話して一緒に頑張ればいいじゃないかな?相手の為に離れるなんて、そんな悲しい事が正しいなんて私は思え…

第15話Ⅹ

「だから、距離を取ってたの?」 「それもあるけど、光がつらそうだったから。私の声が出なくなって、自分のせいだって責めて。近くにいなくなれば、傷付かずに済むかなって思ったけど、余計つらくさせたよね」 相手の事を思って、つらくなるのは悲しい事だ…

第15話Ⅸ

ゲームが終わり、うなだれている遠藤さんの元に、高岡さんが駆け寄った。 「避けられてたから、嫌われてるんだと思ってたよ。でも、そうじゃないって思っても良いよね」 遠藤さんは頷くと、「本当は…」と話し始めた。 「声、出せるんだ。結構前から、治って…

第15話Ⅷ

『違う』 『そんな事思ってない』 『私は1人でも平気』 次々と文字とナイフがぶつかる。その度に声が聞こえる。 「一緒にいたかった…」 「ずっと歌っていたかった…」 「でも、駄目だって言われたから…」 幾つかの声が聞こえた後、クナイが遠藤さんの筆に刺さ…

第15話Ⅶ

「本当はつらかった…」 「唯…」 高岡さんの声が聞こえたかと思うと、彼は驚いた顔をして遠藤さんを見つめていた。 「つらかったんだね。俺、全然気付かなくて…」 これは、もしかして遠藤さんの声? 高岡さんの言葉を否定するように、遠藤さんは文字を書き続…

妖精達の夢物語
(ようせいたちのゆめものがたり)
☆毎週土曜22:00より調布FM(83.8MHz)より放送中♪
<公式HP>http://music-bunker.com/yousei/
<お便りはこちら>yousei@music-bunker.com