朔夜のほわほわ日記☆小説ブログ

小説と日記のブログです♪声優を目指しているミュージックバンカーのルピナス生です。朔夜夕佳(さくや ゆうか)と申します。よろしくお願いします((☆´∇)从(∇`★))

ここに載せている小説は、E☆エブリスタでも掲載しています。
新作小説「木精物語」  http://estar.jp/.pc/_novel_view?w=23759531
実況動画を始めました。  http://blog.with2.net/link.php?1778942
よろしくお願いします。

木精物語

第15話Ⅷ

『違う』 『そんな事思ってない』 『私は1人でも平気』 次々と文字とナイフがぶつかる。その度に声が聞こえる。 「一緒にいたかった…」 「ずっと歌っていたかった…」 「でも、駄目だって言われたから…」 幾つかの声が聞こえた後、クナイが遠藤さんの筆に刺さ…

第15話Ⅶ

「本当はつらかった…」 「唯…」 高岡さんの声が聞こえたかと思うと、彼は驚いた顔をして遠藤さんを見つめていた。 「つらかったんだね。俺、全然気付かなくて…」 これは、もしかして遠藤さんの声? 高岡さんの言葉を否定するように、遠藤さんは文字を書き続…

第15話Ⅵ

何かが天使を貫いた。大きく耳障りな悲鳴を上げる天使の手から逃れ、咳き込みながら確認すると、金色のオーラを纏った鎖が天使の腹部を貫いていた。 天使が消えた後、辺りを見回すと、遠藤さんの後ろで高岡さんがピアノを弾いていた。そういえば、まだアクセ…

第15話Ⅴ

花が消えると、次は黒い涙を流した天使が現れた。そして、大きな奇声をあげる。耳障りなその声に私と鳳さんは耳を押さえた。 その間に、新たに絵を描いていたのか、私の目の前に、鎧の兵士が立っていた。兵士が大剣を私に向かって振り回そうとする。動く事が…

第15話Ⅳ

私は承諾した。遠藤さんはホッとしたように、ヘアピンを外し、上に投げる。すると、いつもの結界に覆われた。そして、遠藤さんの姿も変わる。頭にベレー帽を被り、大きな筆を持っていた。 「後ろにいて下さい」 そう言って、鳳さんが私の前に出る。遠藤さん…

第15話Ⅲ

『光の事、ありがとうございました』 「気にしないで」 そう私が言うと、スケッチブックのページを捲る。 『願いは叶えたいけど、先輩とは戦いたくなかったんです。それが、あんな形で先輩を襲ってしまって、すみませんでした。あの化け物は私が描いた絵です…

第15話Ⅱ

中間テスト最終日。テストが終わってから、鳳さんと美術室で高岡さんが来るのを待っていた。 「彼は本当に来てくれるでしょうか?」 「分からないけど、来てくれるような気がする」 「そうですか。如月さんが言うなら、そうなのかもしれませんね」 「それっ…

第15話Ⅰ

――― 私にはずっと一緒にいたい男性がいる… ――― でも、今は一緒にいないようにしてた… ――― 彼の事が嫌いなったわけじゃない… ――― ずっと歌っていたいとも思ってる… ――― でもそれ以上に、彼を傷付けたくないんだよ… 人気ブログランキング

第14話ⅩⅩⅩⅩⅡ

「私で良いですか?桜井君や朝比奈君じゃなくて良いんですか?」 「よく分からないんだけど?今日も助けてもらったし、2人だって大切だけど、鳳さんだって同じくらい大切だよ」 「そんなだから、あなたの事を信じたくなるんです…」 小さな声だったので聞こ…

第14話ⅩⅩⅩⅩⅠ

美術室を出て、教室に戻る途中、ふと疑問に思った事を鳳さんに聞いてみる事にした。 「どうして、ここに来たの?」 「2人はまた喧嘩をしてましたし、如月さんもいつの間にかいなくなっていたので。昨日の話を聞いて、ここかと思った訳です」 「ありがとう、…

第14話ⅩⅩⅩⅩ

「そうだと良いんだけどね…」 「明日、聞いてみましょう。私も一緒に行きますから」 彼は頷き、ありがとうと言った。その顔は、憑き物が取れたかのような晴れやかなものだった。 人気ブログランキング

第14話ⅩⅩⅩⅨ

「駄目かどうかは、私達では分かりません。遠藤さんに聞いてみない限り、誰も分からないんです」 「ずっと聞くのが恐かったんだ…。拒絶されて、本当にもう歌いたくないって言われたら、俺が音楽を続けてた意味が無くなっちゃうから…」 「そんな事無いと思い…

第14話ⅩⅩⅩⅧ

「あなたの負けです」 「そう、だね。こんなだから、俺は駄目なのかな…?」 そう言った高岡さんは、落ち込んだまま座り込んでしまった。私は彼にそっと近付き、座り込んだ。どうしても、伝えたい事があったから。 人気ブログランキング

第14話ⅩⅩⅩⅦ

何故かと思い、ピアノの方を見ると、高岡さんの手にクナイが刺さっていた。彼は手を押さえ苦しんでいる。 「なんとか危険を回避出来ましたね。間に合って良かったです」 声の方を見ると、忍者姿の鳳さんがいた。そして、懐から忍者刀を取り出し、瞬く間にピ…

第14話ⅩⅩⅩⅥ

「分からないですよ。分からないから、聞かなきゃいけないんじゃないですか。相手の言葉を聞いて初めて知る事だから」 「黙れー!!」 そう高岡さんが叫ぶと、一斉に武器が私に襲い掛かろうとした。目を閉じ、耐えようとしていたが、一向に痛みがやってくる事…

第14話ⅩⅩⅩⅤ

「いらないって言われたんですか?遠藤さんにもう歌いたくないのか、ちゃんと聞いたんですか?」 この人の話は全部、思ってるだけのように聞こえる。相手の気持ちなんて、想像だけじゃ、分かる訳が無いのに。 「遠藤さんの気持ちを勝手に決めつけて、それで…

第14話ⅩⅩⅩⅣ

曲に合わせて、金色のオーラを纏った音符が現れる。音符達は次々と形を変え、剣や槍、フェンシングのフルーレやチェーンソーなど、様々な武器に変化した。 「君を倒して、唯の喉を治してもらったら、きっとまた昔みたいに戻れるんだ。そしたら、俺はもういら…

第14話ⅩⅩⅩⅢ

親から最近唯が気に入ってる先輩がいるっていう話を聞いた。同じ美術部で、暖かい絵を描く人だって。それを聞いて俺が思ったのは、良かったじゃ無くて、彼女がいるから俺はいらなくなっちゃったんじゃないかだった。どうしたら、また唯といられるんだろう?…

第14話ⅩⅩⅩⅡ

そんな時、唯が俺の音楽に合わせて歌いたいと言ってきた。俺は2つ返事で了承した。唯との時間を作れるほど、嬉しい事は無いから。唯の歌は俺の演奏よりも上手くて、絵を描いてる時よりも、すごく楽しそうで生き生きしてた。たぶん絵を描くよりも歌う方が好き…

第14話ⅩⅩⅩⅠ

俺と唯は幼馴染で、年は結構離れてたんだけど、ずっと一緒にいたんだ。よく一緒に絵を描いたりして、その頃から唯は絵が上手かったっけ。俺が絵を描くのが好きだったから、一緒に描いてただけみたいだったけどね。でも、無理に付き合ってくれたわけじゃなく…

第14話ⅩⅩⅩ

「化け物まで倒しちゃったのは計算外だったけど、君を捕まえる事が出来たし、問題ないかな」 声の方を見ると、ピアノの前に座りピアニストの様な見た目の高岡さんがいた。高岡さんはゲームの参加者だったんだ。 「唯の傍にいるために、俺は君を倒すよ」 そし…

第14話ⅩⅩⅨ

高岡さんがそう言った直後、私は結界の中にいた。そして、また同じくあのどろどろとした化け物がいる。今日は足が生えていた。そのせいなのか、いつもよりスピードが速い。かなり速くなったわけでは無かったので、ギリギリ避ける事は出来るけど、攻撃を仕掛…

第14話ⅩⅩⅧ

「高岡さん…?」 私の声に反応したのか、こちらを向いたかと思ったら、肩を掴まれた。力が強くて、振りほどけないし、すごく痛い。 「君がいるせいかな?君さえいなければ、彼女は、唯は俺の事を見てくれるのかな?」 人気ブログランキング

第14話ⅩⅩⅦ

そう言う高岡さんは笑顔なんだけど、口が引き攣っていた。顔は笑ってるのに、目が全然笑ってなくて。 「ずっと歌っていたいって言ってたのに。もう俺の事嫌になっちゃったのかな?唯の事を守れなかった俺は、もう必要ないのかな?」 気が狂ったかのように、…

第14話ⅩⅩⅥ

「如月さんは唯の事好きなのかな?」 「はい、大事な後輩です」 迷わずそう言う事が出来た。出会って日は短いけれど、一緒に絵を描いていると楽しいと思える。 人気ブログランキング

第14話ⅩⅩⅤ

それに引き換えっと言いながら、横にあった遠藤さんの絵を見る。私もつられてそちらの方を向いた。 「唯の絵は綺麗だけど、寂しい感じだよね」 遠藤さんの絵は高岡さんが言うように寂しい感じがする。凍てついた花とか、喉を押さえ声が枯れてしまったような…

第14話ⅩⅩⅣ

「君だったのか?」 「どうして、私の絵を見てるんですか?」 「暖かい絵だなって思ってね。すごく上手という訳じゃないけど、いいなって思ったんだ。君を表してるようだよね」 人気ブログランキング

第14話ⅩⅩⅢ

次の日の放課後。美術室に行ってみると、遠藤さんはいなかった。やっぱり、あれは遠藤さんがやったのかな?だから、顔を合わせづらいのかなっと思っていると、奥に高岡さんがいるのに気が付いた。絵を見ながら、ボーっとしてる。誰の絵を見てるのかと思った…

第14話ⅩⅩⅡ

「空想上の生物みたいだったわよね」 「そういえば、風花さんは絵に注意するようにと言っていたんでしたよね」 やっぱり、この化け物は遠藤さんが…。でも、確証は無いし、明日また美術部に行って確かめてみよう。 人気ブログランキング

第14話ⅩⅩⅠ

「そんな話をしてる場合ではありませんよ」 鳳さんの言葉で前を見ると、いつもの化け物がいた。今日は口が増えている。 鳳さんがクナイを放つと化け物が消滅した。 少し思い当たる事があった。この化け物、今日見た遠藤さんの絵と似てる。そんな事考えている…

妖精達の夢物語
(ようせいたちのゆめものがたり)
☆毎週土曜22:00より調布FM(83.8MHz)より放送中♪
<公式HP>http://music-bunker.com/yousei/
<お便りはこちら>yousei@music-bunker.com