「もしかして、嫉妬しているのかな?それなら、君も如月さんを褒めたらいいじゃないか?」
「そんなんじゃねーよ」
「如月さんを称賛するのもいいですが、彼女が困らない範囲で行った方が良いかと」
「そんなに困ってたの?」
「朝比奈君、いらっしゃい…。今日は来てくれて嬉しいわ…」
いつの間にか、彩華さんがこっちに来ていた。照れながら、朝比奈君に声を掛けてる。
「ありがとう。斎藤さんも似合ってるね。可愛いと思うよ」
「あっ、ありがとう…」
彩華さんはお盆で顔を隠して照れている。すごく可愛い。そんな事を思っていたら、おじさんにもうすぐ終わるから、一緒にお茶でもしたらと言ってくれた。喜んで、言葉に甘える事にした。
仕事が終わって、皆でケーキを食べながら、お茶会をしていた。
「アルバイトは楽しいか?」
「うん。初めてだから大変だけど」
「そっか、良かったな」
「桜井ってたまに春菜の親みたいな事言うわよね」
「はぁっ、何でだよ?」
「僕もたまに思ってた。ちょっと過保護すぎるよね」
「過保護というより、心配性の親の様だと感じます」
「えっ、そうなのか?」
そうなのかな?私はそんな風に感じた事が無い。何というか、いつも大事にしてくれて、優しい人だと思ってたけど…